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わかってたつもりだったのに、実は何もわかってなかったってことが、よくあると思います。彼氏のこと、彼女のこと、全部わかったうえで結婚したつもりだったのに、毎日をともに過ごして数年たってはじめて、実はそれが錯覚だったと気付く。全然違う人だったとがっかりする。そういったことがあるかと思います。

犬も同じです。犬にも同じトリックが仕掛けられているのです。僕らは、犬ってものが何なのか、勝手にわかったつもりになってますが、実はわかっていません。

犬っていうのは、四本足で、体が毛で覆われてる動物で、鳴き声は「わん」。くらいのことは分かります。でも、内蔵がどういうふうに配置されてるのかとか、どういう進化を経て犬になったのかとか、2歳くらいの熊と戦ったらどっちが勝つのかとか、それは知らない。無理矢理 足にGショックを付けたら怒るのか、背中に小澤征爾を乗せたままでも走れるのか、坂本龍一にはなつくのか、それもわからない。

そうやって考えていくと、犬って何なのか、実は全然わからないということに気付きます。それどころか、犬というものが、宇宙のなかの地球という星のある特定の環境の上にあってはじめて成立する存在である限り、犬が犬であり得る環境の全てを、地球の全てを、宇宙の全てを、丸ごと完全に理解できていなければ、犬を知っていることにはならないのです。

四本足の、「わん」と鳴くあれが、犬であることを証明するためには、宇宙が宇宙であることをまず証明する必要があるのではないでしょうか。

実家で飼っている柴犬の「なつ」は、僕が中学生だった頃に、僕の家にやってきました。割とおとなしい性格の雌の犬で、卵が好きで、黄身だけ食べて残した目玉焼きの白身部分を僕は毎朝なつにあげていました。最近ではすっかり年老いてしまって、まともに歩くことさえできないらしく、もう長くはないだろうと母親は言ってました。ゴールデンウィーク中に一日くらい実家に帰って、長年連れ添った愛犬に会っておきたいと思う。ただアレがほんとうに犬なのかどうかは、分かりませんが。
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