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昔々、人類がまだ塩だった頃、人類にとってもっとも脅威だったのは、シオナメでした。シオナメは塩を好んで舐めたがる夜行性の動物で、夜になると山から里へ降りてきて、里の人間たちを片っ端から舐めまわしたものでした。

その頃の人間達はまだ塩だったので、文字通り手も足も出すことができず、なすすべなくただ一方的に舐められるしかありませんでした。「ちくしょう、シオナメめ、今に見てろよ」と言うことすら塩なのでできなかったし思うことすらありませんでした。なぜなら彼らはその頃まだ塩だったからです。

そのようにシオナメに脅かされつつ生きてきた歴史があって、その後明治維新を経てようやく人類は、今の人間の姿になったと言われています。一方シオナメは、長い時間をかけて少しずつアリクイになっていきました。

今日、動物園の檻や柵の中にはアリクイが閉じ込めてることがしばしばありますが、それは、人類の歴史そのものであるシオナメに対する「復讐劇」が、ひとまずここに完結したことを示す象徴的な状況だといえます。人間は、シオナメを克服し超越したのです。

しかし物語りはまだ終わったわけではありません。アリクイになったシオナメは、近い未来シルスイに変貌し、一方で、人類補管計画を経て汁になってしまった人間達を、吸い尽くすことになるのですから。
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